屯田物語

「日々是好日」というわけでもない

「塩狩峠」 長野政雄さんを悼む

父の納骨がおわって、何年か振りに塩狩峠へ行ってきた。
三浦綾子さんの小説「塩狩峠」は、実際に起こった鉄道事故を元にした物語である。主人公の永野信夫は、実在の鉄道員である長野政雄をモデルにしている。

「信夫が暴走する客車を止めるために自らの命を犠牲にした。彼は婚約者との結納を控えた幸せな時期にあったが、他の乗客の命を守るために線路に飛び降り、客車の下敷きとなって命を落とした。」


無人塩狩駅舎には長野政雄さんを悼む句が何首も展示してあった。

  政雄の碑雪の降るまま積もるまま
  峠路の線路守りし政雄の忌
  殉難碑知る人なしに秋暮るる